法人を設立する際には、印鑑が必要となってきます。
印鑑は「会社の顔」とも言うことができますから、きちんとしたものを選びましょう。
法人用の印鑑は、必要な物がセットで販売されています。
一般的なセットもありますが、法人の形態により必要とされる印鑑が違ってくる場合もあります。
法人用の印鑑セットで一般に適したものは?
登記印と代表印とを別にしよう
最小限の法人用印鑑セットは、実印・銀行印・角印の3本セットです。
ただしこの場合だと、実印を登記印と代表印との両方に使うことになります。
しかしそうすると実印を使う頻度が高くなるため、
- 実印を紛失する
- 実印が複製されてしまう
などのリスクを背負うことに。
もう一つ認印を加え、実印は登記印として、認印を代表印として、使うようにするのがおすすめです。
ゴム印・シャチハタ印もあると便利
会社の住所や社名を記入する機会は思う以上に頻繁です。
これを親子のゴム印やシャチハタ印で用意しておくと、手間が省けて便利です。
天丸タイプが押しやすい
法人印の形として、
- ひょうたん型になった天丸型
- まっすぐの寸胴型
の2種類があります。
押す機会が多い法人印は、扱いやすい天丸型を選ぶのが一般的です。
法人の形態ごとに必要とされる印鑑の条件は?
個人開業
個人事業を設立する場合には、法人を設立する場合とは準備すべき書面が異なります。
印鑑は、基本的に個人用の印鑑が主に必要となってきます。
ただし事業を設立後は、屋号の入った印鑑の必要性も増えるもの。
法人名を示す角印や、住所を捺印できるシャチハタを併用するようにしましょう。
NPO
NPO(Non Profit Organization )は、収益の分配を目的とせず、社会に貢献する活動を行うことを目的とした団体。
個人事業とは異なり、きちんと団体を代表する印鑑を準備することが必要です。
一般社団・一般財団・公益社団・公益財団
明治29年に制定された公益法人制度が現状に合わなくなってきたため、新しく制定された新公益法人制度により規定されている法人。
NPOと同様に、団体名の印鑑を作成し、理事長名などはゴム印・シャチハタ印で表示するのが一般的です。