印鑑が、使っているうちに欠けてしまうことがあります。
欠けてしまった印鑑は、実印・銀行印としては使えませんし、縁起もよくありません。
新しい印鑑に変える必要がありますが、象牙など高価な素材の場合には、捨ててしまうのはもったいないと思うでしょう。
その場合、同じ素材をそのまま使い、彫り直すことも可能です。
欠けてしまった印鑑は実印・銀行印としては使えない
実印や銀行印は、登録してある印影と、実際の印鑑の印影とが同じである必要があります。
印鑑が欠けてしまうと、登録してある印影と、実際の印鑑の印影とがちがってきてしまいます。
銀行印の場合には、欠けた部分が少しなら、問題がない場合もあります。
ただし、これは銀行による判断となり、実際に銀行へ行き、聞いてみないと分かりません。
実印は、契約書類などに使われます。
契約は、契約の相手がいますから、その相手が、印鑑登録の印影と実際の印鑑の印影とがちがうことに難色を示した場合、契約を断られる可能性も出てきます。
なので実印や銀行印が欠けた場合は、新しい印鑑に取り替える必要があります。
銀行印は、印鑑の変更手続きが簡単にできますし、実印の場合も、市区町村役所や登記所で改印手続きをするだけです。
高級素材の印鑑は彫り直しも問題ない
ただし印鑑は、特に実印などの場合は、高級な素材を使うことも多くなります。
それが少し欠けたくらいで、使えなくなってしまうのは、もったいないと思うこともあるでしょう。
また実印は、贈り物でもらうことも多いと思います。
それを欠けてしまったからといって、処分するのは、もらった相手に申し訳なくも思うでしょう。
印鑑は、彫り直して使うと、縁起が悪いという説もあります。
自分自身を証明する、自分の分身ともいえるものを削るのは、「身を削る」ことになるというわけです。
ただしこれは、多分に都市伝説の意味合いが強いとされています。
印鑑を少しでもたくさん売りたい印鑑業者が、流布したデマとも言われています。
ですから、印鑑を彫り直して使うことは、全く問題ありません。
印鑑の彫り直しを5000円〜1万5000円程度で請け負うショップもあります。