印鑑は、押した人が自分の意思を確認するためにあるものです。
中でも特に実印は、それを確かに本人が押したことを市区町村役所が証明することになりますので、契約書などに押された場合は、強い拘束力を持つことにあります。
印鑑の目的は本人の意志を確認すること
印鑑の基本的な目的は、例えば契約書などなら、本人がその内容を「確かに承認した」という意思を伝えることにあります。
ですから、印鑑ならどんなものでも、本人が確かに押したと確認できるのであれば、その内容について法的な拘束力を持つことになります。
例えば契約などなら、関係者が一同に揃って印鑑を押すことがあると思います。
その場合、その印鑑がたとえ三文判で、実印登録されていなかったとしても、印鑑を押せば、契約書の内容に、法的に拘束されることになります。
実印の及ぶ拘束力は?
実印は、市区町村役所に印鑑登録することにより、実印を押した人がたしかに本人に間違いないと、市区町村役所が証明してくれることが、他の印鑑と違います。
ですから契約などにおいて、関係者が一同に介して印鑑を押さなくても、実印が押されていれば、本人が押したことが証明されることになり、法的拘束力を持つことになります。
仮に実印を押したのが、何らかの形で本人以外の人のなりすましであったとしても、実印が押されている以上、本人が押したと法的に判断されます。
それが契約書であれば、その内容に従わなければならないことになりますから、実印および印鑑登録証の管理は、くれぐれも厳重にするようにしましょう。