実印は、使用しなくなり、印鑑登録を廃止したものであれば、法的には何の効力もありません。
燃えないごみに出してしまうことで、セキュリティ上でも問題はありません。
ただ、実印は、様々な重要な契約などで、使用されてきたものです。
契約では、「自分の意思を示す」という、自分の分身とも言えるような扱いをされてきました。
ですから、ただゴミに出してしまうのでは、やはり気が済まない人もいるでしょう。
そういう人は、「正しい」とされる捨て方で、実印を捨てるのがおすすめです。
実印の正しい捨て方
「正しい」とされる実印の捨て方は、
- 気を抜く
- 埋めるか焼却処分にする
の2段階となります。
STEP1 実印の気を抜く
実印には、「気」が宿っているとされています。
運気を左右させ得るものだというわけです。
ですから実印を捨てる際には、まずその気を抜かなくてはなりません。
実印の気を抜くためには、まず印面をきれいに掃除し、付いている朱肉などを落として、きれいな紙か布にくるみます。
その上で、仏壇などに1年間、置いておくようにするというのが一つの方法です。
また気を抜くための別の方法として、押し入れの奥に半年間置いておくこともあります。
その際、実印は半紙に包み、封筒に入れて封をします。
STEP2 埋めるか焼却処分にする
気を抜いた実印は、埋めるか、焼却処分にします。
その際、実印は半紙で包んで糊で閉じ、閉じた箇所には「封」と書いておくようにします。