実印が悪意を持った誰かの手に渡った場合、悪用される可能性があります。
実印と印鑑証明書が一緒だと、
- 借金の連帯保証人にされる
ことが可能になります。
さらに実印・印鑑証明に身分証明書が一緒だと、
- 本人になりすましてお金を借りられる
- 本人になりすまして不動産や車を購入する
などのことも可能になります。
実印と印鑑証明書が一緒の場合
実印と印鑑証明書が一緒に、悪意を持った人間の手に渡ると、それだけで可能となる契約があります。
それは借金の連帯保証人にされることで、その人が借金を踏み倒せば、連帯保証人としてその借金を肩代わりすることに、法的に拘束されます。
印鑑証明書だけをなくした場合も、安心はできません。
印鑑証明書の印影から、実印を偽造することが可能なためで、現にそのような事例もこれまで発生しています。
実印と印鑑証明書、さらに身分証明書が一緒の場合
実印と印鑑証明書に加え、さらに身分証明書が一緒の場合は、さらに悪用される可能性が広がります。
運転免許証には写真が付いているから、安心と思うかもしれませんが、偽造により写真を差し替えることも可能です。
これら3つが、悪意を持った人間の手に一緒に渡った場合には、それによってお金を借りることも可能になります。
また不動産取引や自動車の売買なども可能となり、被害は甚大といえるでしょう。
実印の悪用を防ぐためには?
実印の悪用を防ぐためには、兎にも角にも、実印を厳重に管理することが必要です。
その際、実印は、印鑑登録証や身分証明書とは一緒に保管しないようにしましょう。
また財布などに、それらを一緒に入れておいてはいけません。
財布を落としただけで、悪用の可能性が出てきます。
もし実印や印鑑証明書を紛失した場合には、すぐに市区町村役所へ行き、実印の廃止手続きをするようにしましょう。
廃止手続きの前に、すでに悪用されていた場合には、その契約を無効とすることはできないかもしれませんが、裁判などになった場合は情状を酌量されることがあります。
また盗まれたと考えられる場合には、すぐに警察に被害届を出しましょう。